アイテム数が少なくなる夏のファッションはどうしても、シンプルで単調になってしまいまいませんか。
シンプルなコーディネートは楽ではありますが、毎日そればかりだと飽きてしまいまいます。
シンプルになりがちなファッションにメスを入れてくれるのは、やはりドメスティックブランドの少しクセが効いたシャツ。
今回はTHEE 20SSのシャツを購入したため、着用して感じた魅力と少し気になる点を合わせて紹介していきます。
少し価格はしてしまいますが、デザインの効いたアイテムは夏ファッションのマンネリを解消してくれます!
Kimono sleeve shirts.
購入したアイテムがこちら。
THEEの20SS Kimono sleeve shirts(OCHER)。
カラー展開は「ブラック・オーカー(ブラウン)・チェック」の3種類展開で、私はオーカーを購入しました。
アイテム名を直訳すると”着物袖シャツ”。名前から個性が溢れてますよね。
キモノスリーブとある通り、着物にインスピレーションを受けたデザイン。袖の太さが着物を感じさせます。
THEEらしいユルッとしたシルエットで、左右が少し下がる独特のシルエットになっています。
定価は¥23,000でしたが、私はセールを利用し¥15,000で購入しました。
かなりお得に購入ができたので大満足です。
では早速、ディティールを見ていきましょう。
生地感
使用されている素材は”リヨセル(100%)”
かなりトロンとした柔らかい素材です。
指定外繊維や再生繊維と呼ばれるリヨセル。
私自身あまり聞いたことのない素材だったため、簡単にリヨセルについて調べてみました。
リヨセルってどんな素材?
リヨセルはナイロンやポリエステルのような石油原料の素材ではなく、ユーカリの材木を特殊な溶剤で溶かして作られる人工繊維。
家庭用品品質表示法指定がされていない繊維のため指定外繊維と呼ばれます。
"特徴"
・柔らかくしなやかな肌触り
・シルクのような光沢感
・ドレープ性に優れる
・吸湿性と放湿性抜群で速乾性も高い
"デメリット"
・シワになりやすい
・摩擦に弱く、毛羽立ちや白化しやすい。
春秋はもちろん、夏でも着用出来るような軽い着心地に仕上がっていて、肌触りや着心地は抜群。
説明にあるように程よい光沢感とドレープが売りのようです。
”キレイめ要素の強い素材”で、個人的にこの生地感はかなり好み。
光沢と肌触りの良さから、シルクやキュプラといった高級素材に近い上品さが感じられます。
シルクやキュプラは自宅で洗濯できないデメリットがありますが、
リヨセルは洗濯可能なことも嬉しいところ。
シンプルでラフな服装になりがちな夏だからこそ、こういったキレイめ要素のあるシャツを着て夏のファッションを楽しみたいですね。
袖のデザイン
見て頂くとわかりように、かなり太くデザインされた袖が特徴的。
余裕で腕が二本以上入る大きさで、普通のシャツの2倍近く生地がとられています。
ただ太いだけでなく、緩やかに広がりを見せているフレアスリーブ。
袖は8分丈ぐらいと時計やバングルの小物が際立つデザインで夏にぴったり。
私は腕が細いことがコンプレックスで、こういった7~8分ぐらいのシャツは腕の細さをごまかせるのでとてもありがたい...
素材がキレイめだからこそ、オーバーサイズなデザインにしてもカジュアル感が出過ぎないバランス感の良いアイテムに。
こういった他にはないデザインと素材感がTHEEの魅力だと感じます。
首回りと裾
バンドカラーのような襟で第一ボタンがありません。
第一ボタンがないことで襟の開き具合がちょうど良くなり、胸元のVラインがキレイに出ます。
シャツながらもラフにゆるっと着用できる脱力感が今の気分にぴったりです。
裾についてですが、前見頃と後ろ身頃の長さが若干異なっています。
サイドのスリットも長めにとられていて、裾の広がりがTHEEらしい柔らかなシルエットを作り上げています。
THEEのキモノスリーブは去年も販売されており、去年のものは着丈が80cmとかなり長く着こなしが難しいなと思い購入を見送りました。
ですが、今年のものは着丈が70cmと10cm短くなり合わせやすくなっています。
ちょっとした違いですが、かなり嬉しいアップデート。
着丈が少し変わるだけで着やすさがかなり変わります。
気になった点
シワ
リヨセル100%はメリットでもありますが、デメリットにもなります。
光沢やドレープを楽しめる一方で、かなりシワになりやすい素材。
”着用シワ”と”洗濯シワ”どちらも避けることはできません。
こちらは1度洗濯した写真です。かなりシワが目立ちますね。
特にポケットや裾の部分にシワがでました。アイロンは必須です。
また、シワだけでなく非常に繊細な素材であるため洗濯は気を遣って手洗いになるので少し面倒です。
洗濯機でもいけそうではありますが、怖くて試せません...
縫製
ここからは裏返した写真を載せていきます。
リヨセルの特性上これ以上の加工が難しいのかもしれませんが、正直縫製に関しては少し雑な印象を受けました。
生地を重ねて縫い合わせるところがパイピングされておらず、生地を合わせているところが出てしまっています。
パイピングすると加工部が硬くなってしまうので、ドレープ感が損なわれることを避けこういった縫製をしている可能性も高くあります。
あくまでも私の受けた印象として参考にしていただければと思います。
仕方ないかもしれませんが、この「脇・肩周り・腕の下部分」が終結したところ、ちょうど脇のあたりを見たときは少し複雑な気持ちになりました。
まとめ
THEEのキモノスリーブシャツをまとめると、
・THEEらしいユルッとしたオーバーサイズ
・着物を感じさせるゆったりとした袖
・8分のフレアスリーブで小物が増える夏にぴったり
・リヨセルの「ドレープ感」と「光沢感」がキレイめ要素をプラス
・着丈が去年から10cm短くなってより着用しやすいデザインに
・シワがつきやすいのでアイロン必須
夏のファッションはこういった”素材感”や”デザイン”の変わったものを一着持っているとコーディネートの幅が広がるため非常にお勧めです。
サイズですが、今回私はサイズ2を購入しました。
サイズ1でも問題なく着用できましたが、このシャツはジャストではなく少しオーバーめに着た方がしっくりきたためサイズ2を選びました。
そのため身長178cm前後の方はサイズ2をお勧めします。
気になった点も記載しましたが、セールでお得に購入できたこともあり、トータルで見てかなり満足度の高いアイテムです。
涼しげな生地でさらっと着用できるため夏にガシガシ来ていきたいです!
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